水中写真を綺麗に撮るために〜④「F値」とは

水中写真、上手くなりたいですよね。
いろいろな解説ブログを読んだり、実際に試したりしながら試行錯誤している方も多いと思います。
今回は、自分の勉強、知識の整理を兼ねて「F値」について語っていこうと思います。
自分が経験上こうだなーって思っている内容なので、もしかしたら間違っているかもしれません。
優しくご指摘いただけたら嬉しいです。
「F値」とは。
カメラの設定できる項目の一つでレンズの「絞り具合」を数字で表したものです。


レンズの中には、「絞り羽根」という部品がついており、F値を変えると絞り羽根が動いて、穴の大きさが変わります。
明るさが変わる。
穴の大きさが大きいと、取り込む光の量は大きくなり、写真は明るく映ります。
私は当初水族館で写真を撮るところからカメラを始めたのですが、当初暗い館内で撮影するにあたっては、明るさを確保するためにF値は最小一択でした。


水中写真においては、背景の明るさを決めるのに関わってきます。

F値を大きくして(背景を真っ暗にして)、被写体だけをストロボ光で撮る。
これが「黒抜き」と呼ばれるヤツです。撮り方は、
①背景に岩などがない場所で(岩などがあるとストロボ光が当たって綺麗に抜けません)
②ストロボなしの状態だと真っ暗に映るくらいまで絞り、iso感度を下げてシャッタースピードを上げて
③ストロボを被写体だけに当てて撮る
です。
反対に、背景を明るくして、被写体は青被りしない程度に照らす。
これが「青抜き」と呼ばれるヤツです。
撮り方としては、
①背景に岩などがない場所で、
②ストロボなしの状態で好きな明るさにする
③青被りしない程度に被写体を照らす

背景の明るさを変えるには、ISO感度やシャッタースピードなど他の要素も絡んできます。頑張って勉強しましょう。
ピントの合う範囲が変わる。
穴の大きさを小さくしてF値を大きくすると、ピントが合う範囲が大きくなります。
目をすぼめて物を見た時に見えやすくなるのと、だいたい同じような理屈です。


F2.8ではシーラカンスの尾びれにはピントが合っていませんが、F8まで絞ると全身にピントが合い、後ろのスナメリも輪郭がはっきり見えます。
水中写真においてこれがどう関わってくるかというと、生態写真やいわゆる「ふんわり系」写真を撮るのにこの概念を理解する必要があります。
まず、生態写真について。

目にピントを合わせるのは大前提として、卵にもピントを合わせたい。オス、メス両方にピントを合わせたい。
生態行動の写真を撮る時には良くあることです。
そのような場合、F値は大きめで撮ることが多いです。
次に、「ふんわり系」写真を撮る時。

撮り方のまえに、まず「ふんわり系」を撮るには適した環境というものがあります。それは、
①背景が綺麗なところかつ
②被写体とある程度距離があるところ
です。
①は別にいいと思います。
②はどういうことかというと、


被写体と壁の距離が近いと、いくらF値を下げても背景はボケません。


被写体と背景との距離が遠ければ、背景はより大きくボケます。
目の前に指を持ってきてじっと見つめると、背景はボケますよね。そういうことです。
このシチュエーションがある場所で、F値を下げて撮れば、誰でも簡単に「ふんわり系」が撮れるというわけです。
ちなみに私は全身にピントが合っていた方が好きなのでF値は大きめで撮ることが多いですが、背景と切り離して被写体を浮き立たせたい場合など、小さめのF値を選ぶことも・・・。
・・・あんまりそこまで考えられていないですね。そこまで頭が回せるようになるためにも、こうやって知識の外出しを心がけていこうと思います。
まとめ
・F値で変わるのは、ピントが合う範囲と明るさ
・たくさん勉強して表現の幅を広げよう
次回は・・・また何か思いついたら書きます。
あ、多分ですが今回の内容は普通にフォトセミナーでお金取れるような内容じゃね?と思ってます。
最後に、過去に自分がイラッとした点からアドバイスです。
カメラの設定を決める時に、上手な水中写真家?の設定を参考にすることがあるかと思います。
NikonのF値はちょっと他の会社のカメラと違うのでそのまま参考にはできないので気をつけてください。
(詳しくは「実効F値」って調べると出てきますが、自分もよくわかっていないのでNikonの人の設定は当てにしないことにしています。)


