水中写真を綺麗に撮るために〜①カメラの種類の話

水中写真を始めたアナタへ。
ようこそ、水中写真の世界へ。
今までただ眺めるだけだった魚やウミウシ、甲殻類を海から上がった後も見返せるのは非常に面白いですよね。
私自身、水族館巡りの記録を残すためにカメラを買って以降、試行錯誤しつついろいろな遠回りをしながらつい先日、フルサイズのミラーレスカメラのハウジングを購入しました。
この一連の投稿を通して、「魚の写真を」「ブレることなく」撮りたい人向けに自分の経験を語ることで、自分と同じようなことがしたい方の遠回りの金銭的・時間的損失を軽減できたらと思います。
水中写真用のカメラの種別
それではまず、皆さんが使っているカメラがどういうものなのか、ざっっっくり解説します。
①コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)
水中写真を始めた人の大半はオリンパスのTGシリーズを使っている人が多いと思います。

特徴としては、
・レンズ交換式ではない
・一般に小型
・安価
って感じです。いわゆるデジカメです。
SONYのRX100シリーズや、NikonやらRIKOHの防水デジカメもここに含めます。
②一眼(一眼レフ、ミラーレス)

特徴としては、
・レンズ交換式(≒ダイビング中にワイド・マクロを切り替えられない)
・一般に大型
・高画質
・高価
って感じです。
CanonのR5や5DmarkⅣ、NikonのD850、SONYのα7Ⅳ、OLYMPUSのOM-1などがここに含まれます。
センサーサイズについて
私が5年ほど前にダイビングを始めた頃、次のような会話を耳にしました。
「ミラーレスよりやっぱり一眼だよね〜」
多分、陸上でカメラを触っていないダイバーにとっては、次のようなイメージがあるのではないでしょうか。
「一眼>ミラーレス>コンデジ」
その認識、間違ってます。
https://marinediving.com/photography/start_ph
画像の3機種で比較することには概ね異論はありませんが、この機種をその名前で比較しているのが諸悪の根源なのでは・・・?
以下解説です。
カメラというものは一般に、レンズを通して得た光の情報を、センサーと呼ばれるパーツで記録することで写真を撮っています。

レンズを外したところ。
中に見える鏡のような部品が「センサー」です。このセンサーのサイズがカメラによって異なっています。
シンプルに、センサーの大きさが大きいほど綺麗に撮れると思ってもらえれば一旦大丈夫です。

これから先は、
・⑪1/2.3型
・⑦マイクロフォーサーズ
・②フルサイズ
の3つに絞って解説していきます。その他のサイズについてはしばらくは触れませんので、一旦この3つだけ頭の片隅においてください。
さて、先ほど触れたなんとかwebの記事では、概ね次のように紹介されています。
A.入門用のコンデジ
B.いいとこ取りのミラーレス
C.プロ仕様の一眼レフ
言い換えましょう。
A.1/2.3型のコンデジ
B.マイクロフォーサーズのミラーレス
C.フルサイズの一眼レフ
先ほどの記事では、この3種類(+α)のカメラが比較されていました。
ちなみに、OLYMPUSのTGシリーズの1/2.3型センサーは、一般的なスマートフォンと同じサイズのセンサーが採用されています。画素数や画像処理エンジンも違うため単純に比較することはナンセンスですが、要するにTGの画質って(略)
ミラーレスと一眼レフの違いについて

簡単にいうと、ファインダーを覗いて撮影したときに、
・一眼レフはミラーに映った光景がファインダーにそのまま表示されている
・ミラーレスはセンサーに映った光景をファインダー(という名の小さいモニター)に表示させている
という違いがあります。どうでもいいですね。
これはずっと違和感を覚えているんですけれど、ダイビングにおけるカメラの解説においては、何故かセンサーサイズがマイクロフォーサーズであるミラーレスカメラ(OM-1とか)を「ミラーレス」と呼称しているがゆえに、ミラーレス一眼よりも一眼レフの方が画質が良い、というような誤解を生んでいます。
・OLYMPUSのTGシリーズなどのデジカメ=「コンデジ」
・OLYMPUSの赤と黒のハウジングに入ったレンズ交換式カメラ=「ミラーレス」
・N◯uticamとかSEA◯SEAのハウジングに入った大きいカメラ=「一眼」
という認識の人が多いのではないでしょうか。
否。断じて否です。
一般に「一眼」と言う単語には、「一眼レフ」「ミラーレス」の2種類が含まれていると思ってください。
その中で、それぞれセンサーサイズや画素数によってグレードが変わってきます。
フルサイズのミラーレス一眼というものもあります。私が使っているSONYのα7Ⅳがまさにそれです。
「ミラーレス」とは、あくまでファインダーの機構の種類のことであり、一眼レフと比べたときに画質の優劣はありません。
なお、カメラメーカーの大手(Canon,Nikon,SONY)はどこも近年ミラーレス一眼の開発に力を入れており、最近では一眼レフの新製品は多分出ていません。レンズもミラーレス一眼での使用を前提として開発されており、個人的には今後、一眼レフは衰退していくんじゃないかなあと思っています。
バッテリーの持ちがミラーレス一眼と比較して優れている等、一眼レフの長所は確実に存在します。しかし、被写体認識技術などが大幅に進化している昨今、他の人が最新のミラーレス一眼に買い換える原資として、中古のレフ機を「最高級のもの」と誤認して掴まされることのないよう、参考までにお伝えしておきます。
まとめ
・コンデジ<ミラーレス<一眼ってのは間違いだよ
・一般に言う「一眼」は、「一眼レフ」と「ミラーレス一眼」を区別していないことが多いよ
・ダイバーのいう「ミラーレス」の定義、ズレてるよ
・一眼レフ、斜陽かもよ
次回は、撮影時の注意点の基本的なところの話をしようと思っています。
